Appleは、カリフォルニア州クパチーノでの社内イベントで、新しいM4チップを搭載したiPadシリーズを発表しました。この新型チップは、AI機能を強化し、さまざまな新しい機能を可能にするものとして期待されています。
【M4チップ】高性能なニューラル・エンジンを搭載
新しいM4チップは、AppleのCEOティム・クック氏が「AI用のとんでもなく強力なチップ」と表現するアップグレードされたニューラル・エンジンを搭載しており、1秒あたり38テラオペレーションの処理能力を持ちます。これは、前モデルの4倍の性能であり、高度なAI機能の実行を可能にします。
特に、iPad Proではドキュメントスキャンに使用されるTrue Tone Flashや、新しいビデオ、画像、音楽編集ツールなど、AIを活用した高度な機能を提供します。
【背景】WWDCに向けた前哨戦
Appleは6月のWWDCに先立って今回のイベントを開催しましたが、焦点は明らかにAIにありました。M4チップは強力なAI機能を有効にしますが、その可能性がどこまで発揮されるかは、今後のWWDCでの発表やサードパーティ統合にかかっている部分もあります。
また、Appleが「Project ACDC」のコードネームでデータセンター向けのAIチップを開発しているとの報道もあり、AppleがAI戦略において独自の道を切り開こうとしていることが見受けられます。次のWWDCでは、より多くのAI関連の新機能が披露されることが期待されます。
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