ファッションモデルが、自分の肖像をAI画像生成プラットフォームに売り込むことで、新たな収入源を開拓する動きが広がっています。「ストレスのかかる」キャスティングを避け、AI技術を活用することで、従来の業界の制約を超えた機会を得るモデルが増加しています。
【背景】キャスティングのストレスからAIへのシフト
副業でモデルをしているアンドレイ・ブラク氏は、キャスティングディレクターからの厳しい質問や長時間の待ち時間が「非常にストレスフル」とし、AIプラットフォーム「AI Fashion」に自分の肖像を提供するようになりました。このプラットフォームでは、モデルの肖像をもとに生成されたAI画像を、ファッションキャンペーンやEコマースサイトの広告で使用するためのオファーを受け付けています。
モデルは自分の肖像の使用を承認または拒否でき、承認後はブランドが生成された画像を使用します。AIを活用したモデル肖像販売は、新たな収入源であり、AIファッション責任者のダニエル・シトロン氏によれば「モデルをクリエイティブなプロセスに参加させ続け、AIを躊躇するブランドにもアピールできる」とのことです。
【AIファッション業界】多様性とクリエイティブな可能性の探求
リーバイ・ストラウスやWHP Globalなどのブランドも、AI画像生成技術の活用を模索しています。AIを使って多様な体格や年齢、人種を持つモデルのデジタル肖像を生成し、より包括的なファッション広告を目指しています。
WHP Globalのダグ・ワイス氏は、AIファッションが「モデルとブランドの両方に新たな機会を生み出している」と述べ、AI技術が人間の創造性をプロセスの中心に据えることに期待しています。
今後、ファッション業界におけるAIのさらなる浸透により、モデルやブランドが新しいクリエイティブな方法で協力する機会が増えると見込まれます。
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